シンポジウム

パネルディスカッション

「地域医療の確立」~スイッチOTC約を通じて医師と薬剤師の連携を探る~

テーマ説明

 高齢化社会の本格化にともなう医療費の増大、地域偏在型の医師不足といった問題が、日本の医療サービス全体に大きな問題としてクローズアップされています。そうした背景から、薬局を中心としたセルフメディケーションの推進に期待が寄せられてきましたが、かつては健康相談の場であった薬局も今や調剤薬提供の場へと変わってしまいました。そうした中で改正されたのが一般用医薬品の新販売制度ですが、3年経った今現在、OTC薬の売り上げは横ばいで、特に第一類医薬品は低迷している状況です。
 健康食品サプリメントの市場が増大する一方でOTC薬の売上げが伸びない。この現状に際して、真の意味でのセルフメディケーションを定着させるために、まずどのような環境を整えるべきなのか。今一度、根本から考え直してみる必要があるのではないでしょうか。その1つとして今回テーマに掲げたのが「かかりつけ薬局」と「かかりつけ医」の連携によるセルフメディケーションの仕組みづくりです。パネルディスカッションではこうした地域医療における医薬連携の課題や、そこに役立つと思われるスイッチOTC薬についてそれぞれ専門の立場から活発な意見交換がおこなわれました。

総括

 これからの薬局には、医療従事者同士という立場で医師と連携できる薬剤師が必要です。例えば、日頃の接客や健康相談の中から、生活習慣病や心の病気をかかえる生活者を見つけて受診を促し、さらにフィードバックされた医者の診断(処方)にもとづいて生活指導や服薬指導を担当していく。 こうしたスキルミックスの機能を充実させることで医師との信頼関係のみならず生活者との信頼関係を築くことが、真のセルフメディケーションの一歩となるでしょう。


  • 望月 眞弓 氏 (慶應義塾大学 薬学部 教授)


  • パネルディスカッションの様子
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