平成25年10月4日
公益財団法人 一般用医薬品セルフメディケーション振興財団
2013年度 一般用医薬品セルフメディケーションシンポジウム 開催のお知らせ
平成25年10月4日(金)、東京都千代田区の帝国ホテルを会場に「第8回一般用医薬品セルフメディケーションシンポジウム」が開催されました。例年のようにセルフケアを取り巻く最新テーマについて話し合うと共に、本年度の助成対象者に目録の授与式を執り行いました。
今年度は68件の応募があり、厳正な審査の結果、調査・研究助成14件、啓発事業等助成2件が選ばれ、計16テーマに対して助成が行われます。
シンポジウムでは、大きなテーマとして「セルフケア」を取り上げ、「動く喜び、動ける幸せ-健康寿命延伸における運動器の役割-」を演題に慶應義塾大学医学部整形外科 教授 戸山芳昭氏による基調講演が行われました。
次に、厚生労働省医薬食品局総務課 医薬情報室長 中井清人氏による講演1「薬剤師によるOTC薬の供給と適切なセルフメディケーションの推進」、一般社団法人宮城県薬剤師会 会長 佐々木孝雄氏による講演2「地域におけるセルフケア支援-薬剤師の新たな役割-」が行われました。。
パネルディスカッションでは、座長の慶應義塾大学薬学部 教授 黒川達夫氏をはじめ、今回の演者である戸山芳昭氏、中井清人氏、佐々木孝雄氏が登壇し、「薬剤師は生活者のセルフケアにどう向き合うか」をテーマに活発なディスカッションを行いました。
生活者の健康を守るためには、誰もが実践しやすいセルフケア環境をつくることが大切です。
本年度のシンポジウムでは、セルフケアを推進させるには、医師や薬局、薬剤師だけでなく、多種にわたる医療・福祉従事者や行政も加わって連携し、地域医療の一環として取り組むことが重要であるとの共通課題が示されました。
当財団は地域医療におけるよりよい環境の確立を目指して、これまで以上に活動の質を高め、生活に関連する身近な活動を助成することで、生活者のセルフケアの進展に貢献してまいります。
理事長挨拶
シンポジウム会場の様子
パネルディスカッションの様子
平成25年度助成対象者一覧
調査・研究
順不同・敬称略
氏名 | 所属機関名 | 職名 | 研究テーマ |
---|---|---|---|
くらた かおり 倉田 香織 |
東京薬科大学 情報教育 研究センター | 助手 | 一般用医薬品の適正使用を指向した一般生活者のヘルスリテラシーの調査研究 |
たち ともや 舘 知也 |
岐阜薬科大学 実践薬学大講座 | 助教 | OTC薬と健康食品のお薬手帳による管理促進をめざした退院時患者教育の効果 |
まるやま じゅんや 丸山 順也 |
慶應義塾大学 薬学部 | 助教 | アイ・トラッカーを利用した視線解析による一般用医薬品添付文書の理解度に関する研究 |
おおぬき よしのり 大貫 義則 |
星薬科大学 | 助教 | MRIの分子イメージング技術を応用した外用消炎鎮痛剤のための非破壊的物性評価手法 |
むらた よしふみ 村田 慶史 |
北陸大学 薬学部 | 教授 | 一般用医薬品への応用を目的とした口腔内適用製剤開発に関する基礎検討 |
おおつか まこと 大塚 誠 |
武蔵野大学 薬学部 | 教授 | 非破壊・非接触分光学イメージング法による偽OTC薬追放の国際協力研究 |
えがわ たかし 江川 孝 |
就実大学 薬学部 | 教授 | 一般用医薬品の物理化学的相互作用検出システムの構築と情報提供の在り方に関する研究 |
ひらやま ただひこ 平山 匡彦 |
一般社団法人 長崎県薬剤師会 | 理事 | 薬剤師、薬局・薬店も存在しない離島における医薬品適正使用推進プログラムの開発 |
やまうら ともゆき 山浦 知之 |
一般社団法人 上田薬剤師会 | 理事 | 管理栄養士等と連携した骨の健康に関する薬局での情報提供・健康啓発のあり方について |
しゃく ふみお 釋 文雄 |
筑波大学附属病院 総合診療科 | 病院 講師 | 感冒羅患時のセルフメディケーションに関する看護師の意識調査 |
まつざき ようへい 松崎 陽平 |
慶應義塾大学 医学部小児科 | 助教 | 乳幼児をもつ母親のOTC外用薬受け入れに関する検討(第2報) |
おかだ ひろし 岡田 浩 |
国立病院機構 京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室 | 研究員 | 薬剤師および薬学生を対象とした健康行動理論に基づくOTC販売教育プログラムの開発とその効果の検証 |
かけがわ ともひと 懸川 友人 |
城西国際大学 薬学部 | 教授 | 一般用医薬品販売の接客環境および業務実態の変遷に関する定点調査 |
やまむら しげお 山村 重雄 |
城西国際大学 薬学部 | 教授 | 薬剤師によるOTC医薬品を用いた実務研究の進展を目指して -問題点の抽出とパイロット研究- |
啓発事業等
順不同・敬称略
氏名 | 所属機関名 | 職名 | 研究テーマ |
---|---|---|---|
やまだ まりか 山田 真里香 |
日本薬学生連盟 APPS2013 実行委員会 | APPS 代表責任者 | 第12回アジア太平洋薬学生シンポジウム テーマ:セルフメディケーション ~be your healthcare partner~ |
のむら かおり 野村 香織 |
医薬品情報学会 OTC情報委員会 | 委員 | 英国に学ぶ 薬剤師によるOTC販売と適正なセルフメディケーションのためのOTC購入者への介入 |