シンポジウム

パネルディスカッション

「一般用医薬品セルフメディケーションの実現に向けて」-薬局、ドラッグストアのセルフケア支援-

テーマ説明

 現在、総人口の4人に1人が高齢者となり、2014年度の医療費は40兆円を超えました。超高齢化社会を迎えた今、薬局・ドラッグストアに求められているのは、生活者のセルフケアおよびセルフメデイケーションを積極的に支援し、医療費の抑制に寄与してゆくことであります。
 先日、厚生労働省より、地域住民の健康を積極的に支援する「健康サポート薬局」について発表がありました。まずは、かかりつけ薬剤師・薬局としての基本的な機能を備え、生活者の健康維持・増進に直接関わっていくこと。その中で、一般用医薬品が医療の一役を担い、健康寿命の延伸につながっていくことが期待されています。
 今後、地域包括ケアの中で「健康サポート薬局」の機能をどのように浸透させていけばいいのか、行政、報道、医師、薬剤師、それぞれの立場からディスカッションをおこない、セルフケア支援に果たす薬局・薬剤師の役割について考えてまいります。

総括

 一般の方々のセルフメディケーションを医療の各分野の専門家が支援することは、人々が日頃から健康に留意して健やかな生活を送り、健康寿命を延伸するために大変大切なことです。
「健康サポート薬局」は、地域包括ケアのひとつとしてセルフメディケーション支援を行うことにより、人々の健康寿命の延伸に貢献することが期待されています。この「健康サポート薬局」は国の制度として作られましたが、その本来の目的に沿って機能し、年齢を問わず人々から親しまれて社会に定着し、さらに実効性を上げることができるか否かは、今後、「健康サポート薬局」において人々の健康を支援する薬剤師、登録販売者をはじめとする医療人の働きにかかっています。
 今回のシンポジウムでは、「健康サポート薬局」に対する行政や社会からの期待、要望等について、医師、報道、ドラッグストア・薬局、それぞれの立場から講演が行われ、さらにテーマを掘り下げてのディスカッションが行われました。今後、「健康サポート薬局」が社会に根付き、健康寿命の延伸に貢献することを願いつつ、このシンポジウムでの講演内容をお読みいただきたいと存じます。


  • 東京薬科大学 教授 渡辺 謹三 氏


  • パネルディスカッションの様子
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